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2021年、明けましておめでとうございます!本年も宜しくお願い致します。

2020年はとんだ一年でしたね。フランスでは失恋すると "tourner la page - ページをめくる" と言ってショックから早く立ち直って新たな人生を歩み始めようよ!と励ましあうのですが、この年末年始よく聞かれたフレーズの一つでした。正月は日本で家族と過ごすはずだったのに…友達と飲んで、温泉入って、年越し蕎麦食べて、御節食べるはずだったのに…ていつまでも落ち込んでないで、私も早くページをめくろっというわけで、せめて正月気分だけでも味わおうフランスの田舎スーパーでも手に入る材料で御節を手作りしました。


とはいえ出汁は肝心なので妥協せず、フランスのブルターニュ産かつお節と日本から持参した貴重な昆布で出汁をとり、まずはお雑煮の準備。フランスの田舎アジア食材店で入手できるのは専ら東南アジア産の長粒米を炊いて潰しておもちを手作りします。といっても餅つき機があるわけではなく、めん棒でつくので潰し方は粗めでもその方が私好みなんです162.png
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 さて、御節を手作りする度に新しいことに一つはチャレンジするようにしているのですが、今年は商売繁盛を祈願して栗きんとんに決定!とはいえフランスのサツマイモはオレンジ色で日本のように金色に仕上がりません…
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こんな仕上がりでも金運あがって!と切実な縁起担ぎで作りました109.png 栗も茶色なので結果日本の栗きんとんにはほど遠くなってしまいました103.png
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が、日本調味料のみりんは欠かさずに味見しながらハチミツを加えるなどスイーツ感覚で自作の結果、美味しいデザートが完成164.png デザートがポイント高いフランスならではの御節になりそうな予感110.png 今回の御節に入れた自信作は鴨です166.png フランス人旦那の好物で焼き加減は 172.png の高評価106.png ハチミツ、バルサミコ酢そしてオレンジで味付けしました。
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御節として冷めた状態で盛り付けてますが、食べる時はどうせお箸では無理でお皿に移してナイフフォークで食べるので、直前に温めて特製ソースをかけていただきます111.png 海老は茹でられたものが手に入りやすいので、晴れやかな朱色ではありませんが艶煮にしました。
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酢の物は平安と平和を願う縁起物の紅白なますは大根と人参で手軽なのでパパっと作って、
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邪気(コロナウィルス)を払い、長寿と健康を願った黒豆は今年こそは欠かせないとできあいを購入しましたが、来年は黒豆の手作りに挑戦する所存です!
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 そして、お雑煮の具材には人参と大根の飾り切り、さやいんげん、蒲鉾の代わりに鳴門巻き、両親の長寿を祈願して海老を今年はチョイスしました101.png 今回はシイタケを離れた店まで買いに行くのが面倒だったのと、お吸い物を作る度に恋しくなるのが日本のみつば…142.png 人参が型より小さかったので今回ねじり梅は大根で105.png 
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自慢のお吸い物椀にまずお餅を据え、彩りよく下茹でした具材を並べ、温めた出汁をそそぎ、最後に金粉をふりかけ、いただきます!
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フランスの田舎でも作れる日本のお雑煮と御節料理、いかがだったでしょうか?コロナ渦で2020年に日本へ帰れなかったフランス在住日本人の一人として、故郷と家族に思いを馳せながら少しお正月気分を味わうことができました。2021年がより良い年となりますよう、皆様の健康と幸せをお祈りいたします。

# by omotenashicuisine | 2021-01-01 12:00 | Omoténashi Cuisine

2019年初の Omoténashi Cuisine 日本料理教室 Sushi Maki を実施するにあたり
地元の新聞社 Le Progrès が取材に来てくれました
若い記者 Quentin君はまだ Sushi も Maki も食べたことがないそうで、
これだけ普及してもフランスにまだそんな人いるんだ〜 と思いながらレッスン開始
フランスの内陸部ボジョレーで入手可能な刺身ネタはサーモンくらいです、残念ながら120.png
でも脂のってる美味しいサーモンが手に入ります111.png
なので私の Sushi Maki レッスンは新鮮なサーモンを味わい尽くす!をテーマに
サクなんて売ってないから下ごしらえから教えて sashimi, sushi, maki を作っていきます。
正しい米の炊き方、寿司酢の分量、寿司飯の作り方と握り方
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魚の切り方、包丁の扱い方、
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いつも盛り上がる Maki の巻き方。きゃー 米が手にくっついちゃって大変〜
日本を旅行して寿司を自分でも作ってみたいと思ったという Laurianeさん
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14歳にして将来は日本料理のシェフになりたいという Pierre君
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いつもは写真なんて撮ってる余裕ないけど今日はプロの記者さんがいるからラッキー109.png
記者さんも見てばかりいないで参加して
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さーてお待ちかねの試食タイム162.png ITADAKIMASU を教えて皆が言えるようになったら dégustation スタート
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う〜ん、c'est bon ! と寿司を初めて食べるという記者 Quentin君も感動
作りたての寿司を味わいながら会話も弾み102.png
日本食材の紹介、調理器具の選び方、食器の楽しみ方や購入方法まで教授して
Omoténashi Cuisine レッスン終了。アドバイス盛りだくさんで充実した時間をありがとう!
といつも感謝されますが、私にとってはフランス人の本音や需要を吸い上げる
絶好の市場調査の場となっており、様々な出会いと発見があって楽しいので、
どんなに忙しくなっても自主的に続けたい取り組みです!

さて、生まれて初めて Makiを巻いて本格的な寿司を味わったという記者 Quentin君の記事はこちら
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ボジョレーの特産品も是非、日本へ紹介して輸出に貢献して欲しい、という期待で締めくくられていて苦笑106.png
商売は Win-Win、今年はこのベクトルも意識して開拓していこうと思いますので、
このブログでボジョレーの魅力も発信して参ります!
皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

# by omotenashicuisine | 2019-01-11 17:59 | Omoténashi Cuisine

2019年、明けましておめでとうございます!
おかげをもちまして本日付けで「おもてなしキュイジーヌ」は
Omoténashi Cuisine としてフランス法における会社形態で Société par actions simplifiée =
単純型株式会社として登録されました
ロゴも一新
おもてなしキュイジーヌはOmoténashi Cuisineとしてフランスにおいて会社登録されました_b0315727_04312204.jpg
美味しい料理は理屈抜きで人の心をうつもの

心を込めて作る手料理に勝る味はなく
フランスに来て食材の生産者を身近に感じることで素材を大切にしながら
フランス人に日本文化の良さを知ってもらいたい
一緒に楽しく調理した後は日本の Art de la Table でおもてなし

会社を設立できたのも
ひとえに多くの方のご芳情のおかげと、この場を借りて厚く御礼申し上げます
今後は社業を通じてご恩を返すべく、奮励努力する決意です

会社の業務と目的は
「リヨンを拠点に日本食文化の啓蒙、ナチュラル志向の美容と健康」をテーマに
自宅でフランス人におもてなし日本料理教室を月1回のペースで続けながら
日本製の装飾品、工芸品、日用品、酒類と食品、化粧品を輸入して卸業を営むという
一見広げすぎのように見えますが
日本で15年間培った外資系4社でのブランドマーケティング実務経験がいかせる業種に限られています
化粧品、高級消費財、酒類、調理器具とテーブルウェア

転職の度に新分野の商品知識をオンザジョブトレーニングでスパルタ式に体得した苦労が報われました103.png
あの頃は苦労も多かったけれど、今思えばまだ若かったからできたんだとつくづく思います
今でもフランス語を覚えながらだから決して楽ではないけれど
基礎知識と経験をいかしながら自分のペースで仕事できる環境を選んだ結果、会社設立に至りました
起業してしばらくは試行錯誤が続いたけれど、フランスに移住して3年が経過し
この社会において自分にできることとすべきことがしっかり見えてきたのです

今後とも、末永いご愛顧を賜りたく存じます

# by omotenashicuisine | 2019-01-01 00:00 | Omoténashi Cuisine

有名ブランドのマーケティング業務に携わりながら、私はブランドコラボレーションが成し得る効果に気づいていましたが、実施するのが難しかったのは社員として働いている以上、その会社のために働くのが精一杯でよそ様の分まで仕事する余裕がなかったからです。しかし消費者目線で考えてみれば高額なブランド品こそライフスタイル提案が重要で、日本のデパート売り場は正にブランドコラボのオンパレードなわけですが、そこで培ったノウハウを私の勝負の舞台、メゾン・エ・オブジェで実践してみようと思いました。伝統的な和食器のイメージを払拭して世界に通用するモダンラグジュアリーをアピールしたい有田焼ブランドと、マンネリ化に悩むフランスの高級テーブルクロスメーカー。この両社の社長がメゾン・エ・オブジェ会場で出会い、互いに惹きつけられたのは必然と言えるでしょう。両社は会社規模も似ており、職人による手作業を重んじ、伝統を大切に守りながら新しい未来を切り開く努力を惜しみません。上質な色味と質感を誇るアリタポーセリンラボのJAPANシリーズにボーヴィレの伝統的なフランス絵柄のテーブルクロスが妙にあうから、と松本社長をボーヴィレのスタンドへ案内したところ、松本社長がボーヴィレのボラン社長に「うちの食器にあうテーブルクロスを作って欲しい」と持ちかけたのです!成功するコラボ商品開発の秘訣は互いのブランド力を引き立てあって相乗効果を生むこと。アリタポーセリンラボの伝統柄をモダンにアレンジした Made in France by Beauvillé テーブルクロスの誕生に携われて光栄でした。

まずはベースとなる絵柄選びから。松本社長よりアリタポーセリンラボの伝統柄の一つ「木甲桐紋」をお題にいただきました。
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これを元にボーヴィレ社のデザイナーが提案してきたのがこれです!

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これぞコラボレーションの醍醐味ですよね!テーブルクロスよりは陶磁器の絵柄に見慣れた私は、テーブルクロスのデザイナーが持つクリエイティブ力に感服しました。コンピューターを使って全体のレイアウトを決めたら、元となった花瓶の絵柄の手描き感をテーブルクロスでも再現するために手で一つ一つ描き直していくのです。
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コラボレーションの証を最後に刻んで完成です!
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鳳凰、竹、梅、桜、菊、七宝の吉祥文様を散りばめた伝統絵柄なのにどこか西欧風ですよね

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まずは2017年9月のメゾン・エ・オブジェでボーヴィレのお客様にお披露目しました。

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ボーヴィレ社の新しい取り組みに多くのバイヤーから賞賛の声が寄せられ、斬新な絵柄が話題に。
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世界に認められたアリタポーセリンラボ柄ボーヴィレ製テーブルクロスがいよいよ日本上陸!

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デパート売り場のクリスマス〜正月商戦を盛り上げられたようで何よりです。

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そして迎えた年の瀬。アリタポーセリンラボとボーヴィレが出会って素敵なコラボ商品が生まれた2017年が静かに過ぎて行きます... 皆様、どうか良いお年をお迎えください。2018年が皆様にとって、そしてアリタポーセリンラボとボーヴィレにとってさらなる飛躍の年となりますように!


# by omotenashicuisine | 2017-12-31 23:50 | アリタポーセリンラボ in フランス

日本の皆様、ボンジュール!
JAPANラグジュアリーブランドプロデューサー 市川由紀 です

ARITA PORCEALAIN LABを世界的なラグジュアリーブランドに」
経済産業省主催 MORE THAN PROJECT に支えられて
2014年にスタートしたこのプロジェクトは
2015年に事業者 有田製窯株式会社と自力でなんとか軌道に乗せることができ
2016年という記念すべき 有田焼創業400年 のこの年に
フランスの高級香水の老舗 ゲラン より 有田焼特製ボトル の発売が実現しました
ゲラン有田焼ボトルがシャンゼリゼに登場します!_b0315727_23500737.jpg

日本で5月に先行発売した限定数は8月で既に完売しており

11月に本国フランスで発売される数量は当初の予定を大幅に上回るとのことです


美しいものは理屈抜きで人の心をうつもの

「世界中の人に有田焼の良さを知ってもらいたい」という松本社長の信念を受け止め

ラグジュアリーブランドのキャリアをスタートさせた思い入れの深いゲランに

キャリア人生のセカンドステージをかけて

有田焼香水瓶のブランドコラボレーション企画を提案しました


実現まで決して平坦な道のりではありませんでしたが

松本社長以下社員と職人さんの真面目で勤勉な手仕事が

ゲランの伝統と革新を重んじる姿勢に融合し

素敵なクリエーションが誕生したのです


2016年10月1日

有田製窯株式会社は社名をARITA PORCELAIN LAB INC.に変更し

有田焼の伝統技術と大切な文化を未来へ繋ぐために

世界にターゲットを広げて海外展開を大きく進めていきます

私は引き続きそのお手伝いをフランスからさせていただく所存です


この事例が一つでも多くのJAPANブランドの未来を切り開くきっかけとなりますように


おもてなしキュイジーヌ

由紀 ダルモン 市川



# by omotenashicuisine | 2016-09-16 00:21 | JAPANラグジュアリー