有名ブランドのマーケティング業務に携わりながら、私はブランドコラボレーションが成し得る効果に気づいていましたが、実施するのが難しかったのは社員として働いている以上、その会社のために働くのが精一杯でよそ様の分まで仕事する余裕がなかったからです。しかし消費者目線で考えてみれば高額なブランド品こそライフスタイル提案が重要で、日本のデパート売り場は正にブランドコラボのオンパレードなわけですが、そこで培ったノウハウを私の勝負の舞台、メゾン・エ・オブジェで実践してみようと思いました。伝統的な和食器のイメージを払拭して世界に通用するモダンラグジュアリーをアピールしたい有田焼ブランドと、マンネリ化に悩むフランスの高級テーブルクロスメーカー。この両社の社長がメゾン・エ・オブジェ会場で出会い、互いに惹きつけられたのは必然と言えるでしょう。両社は会社規模も似ており、職人による手作業を重んじ、伝統を大切に守りながら新しい未来を切り開く努力を惜しみません。上質な色味と質感を誇るアリタポーセリンラボのJAPANシリーズにボーヴィレの伝統的なフランス絵柄のテーブルクロスが妙にあうから、と松本社長をボーヴィレのスタンドへ案内したところ、松本社長がボーヴィレのボラン社長に「うちの食器にあうテーブルクロスを作って欲しい」と持ちかけたのです!成功するコラボ商品開発の秘訣は互いのブランド力を引き立てあって相乗効果を生むこと。アリタポーセリンラボの伝統柄をモダンにアレンジした Made in France by Beauvillé テーブルクロスの誕生に携われて光栄でした。

まずはベースとなる絵柄選びから。松本社長よりアリタポーセリンラボの伝統柄の一つ「木甲桐紋」をお題にいただきました。
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これを元にボーヴィレ社のデザイナーが提案してきたのがこれです!

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これぞコラボレーションの醍醐味ですよね!テーブルクロスよりは陶磁器の絵柄に見慣れた私は、テーブルクロスのデザイナーが持つクリエイティブ力に感服しました。コンピューターを使って全体のレイアウトを決めたら、元となった花瓶の絵柄の手描き感をテーブルクロスでも再現するために手で一つ一つ描き直していくのです。
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コラボレーションの証を最後に刻んで完成です!
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鳳凰、竹、梅、桜、菊、七宝の吉祥文様を散りばめた伝統絵柄なのにどこか西欧風ですよね

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まずは2017年9月のメゾン・エ・オブジェでボーヴィレのお客様にお披露目しました。

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ボーヴィレ社の新しい取り組みに多くのバイヤーから賞賛の声が寄せられ、斬新な絵柄が話題に。
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世界に認められたアリタポーセリンラボ柄ボーヴィレ製テーブルクロスがいよいよ日本上陸!

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デパート売り場のクリスマス〜正月商戦を盛り上げられたようで何よりです。

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そして迎えた年の瀬。アリタポーセリンラボとボーヴィレが出会って素敵なコラボ商品が生まれた2017年が静かに過ぎて行きます... 皆様、どうか良いお年をお迎えください。2018年が皆様にとって、そしてアリタポーセリンラボとボーヴィレにとってさらなる飛躍の年となりますように!


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# by omotenashicuisine | 2017-12-31 23:50 | アリタポーセリンラボ in フランス

日本の皆様、ボンジュール!
JAPANラグジュアリーブランドプロデューサー 市川由紀 です

ARITA PORCEALAIN LABを世界的なラグジュアリーブランドに」
経済産業省主催 MORE THAN PROJECT に支えられて
2014年にスタートしたこのプロジェクトは
2015年に事業者 有田製窯株式会社と自力でなんとか軌道に乗せることができ
2016年という記念すべき 有田焼創業400年 のこの年に
フランスの高級香水の老舗 ゲラン より 有田焼特製ボトル の発売が実現しました
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日本で5月に先行発売した限定数は8月で既に完売しており

11月に本国フランスで発売される数量は当初の予定を大幅に上回るとのことです


美しいものは理屈抜きで人の心をうつもの

「世界中の人に有田焼の良さを知ってもらいたい」という松本社長の信念を受け止め

ラグジュアリーブランドのキャリアをスタートさせた思い入れの深いゲランに

キャリア人生のセカンドステージをかけて

有田焼香水瓶のブランドコラボレーション企画を提案しました


実現まで決して平坦な道のりではありませんでしたが

松本社長以下社員と職人さんの真面目で勤勉な手仕事が

ゲランの伝統と革新を重んじる姿勢に融合し

素敵なクリエーションが誕生したのです


2016年10月1日

有田製窯株式会社は社名をARITA PORCELAIN LAB INC.に変更し

有田焼の伝統技術と大切な文化を未来へ繋ぐために

世界にターゲットを広げて海外展開を大きく進めていきます

私は引き続きそのお手伝いをフランスからさせていただく所存です


この事例が一つでも多くのJAPANブランドの未来を切り開くきっかけとなりますように


おもてなしキュイジーヌ

由紀 ダルモン 市川



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# by omotenashicuisine | 2016-09-16 00:21 | JAPANラグジュアリー

「世界中の人に有田焼の良さを知ってもらいたい」という有田製窯松本社長の信念と、

日本が誇る有田焼をヨーロッパで再び花開かせたい、という私の想いが必然的に出会い、

世界のラグジュアリートレンドをリードするパリという大舞台へ勝負に出た6ヶ月。

9月のメゾン・エ・オブジェ出展に始まり、

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ディスカバージャパンで開催したARITA SUSHI BARと、

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寿月堂パリ店で開催したARITA Salon de Théを通じて、

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有田焼の魅力に互いに引き寄せられるように人々と出会い、

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自分の目でも確かめつつ貴重なご意見に耳を澄まし、

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そうした現地での交流を通じて人々の反応を肌で感じながら、

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当初の計画を少しずつ軌道修正しつつも実行に励んできました。

残念ながら目標だったラグジュアリーブランドのイメージにふさわしいターゲット店舗への導入は達成できず、ブランド認知度を高めるメディア露出を稼ぐには至りませんでしたが、ラグジュアリーブランドとのコラボへの道筋ができたので、本事業の目的であるARITA PORCELAIN LABの世界ブランド化には大きく近づけたと思います。

さて、ARITA PORCELAIN LABを世界的なラグジュアリーブランドにするプロジェクトはいよいよセカンドステージへ!有田焼創業400年にあたる2016年発売に向けて、フランスの一流ラグジュアリーブランドと記念すべき製品開発に挑みます。

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引き続き売上実績を伸ばしながら、ラグジュアリーブランドのイメージにふさわしいメディア露出に注力し、ARITA PORCELAIN LABのブランド価値を世界に知らしめていきたいと思います。

そして、私はこの活動を通じて有田焼ファンを海外で増員させ、一人でも多くの方にものづくりの現場を見に有田を訪れて欲しいと考えています。

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脈々と受け継がれてきた技術と職人による丁寧な手仕事は日本のものづくりの誇りであり、海外からのお客様の心を必ず打つからです。

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その感動が私達に伝わると、日本人であることを誇りに思うし、この気持ちを皆で大切に共有し、次のものづくりの原動力にしていきたいと思うのです。

最後にこの場を借りて、このプロジェクトにご尽力いただきました皆様に感謝申し上げます。

日仏料理研究家Laure Kié(ロール己絵)さん

http://www.laurekie.com/

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寿月堂パリ店代表丸山真紀様

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Discover Japan店オーナー 塩川嘉章さん

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そして MORE THAN プロジェクトの皆さん、本当にありがとうございました!

共に苦難を分かち合える仲間に出会え、MORE THAN プロジェクトに参加して得た多くの気付きと学びは、今後の私の人生の支えの一つになりました。

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この赤いランウェイを飛び立ち、有田焼を世界へ羽ばたかせてきます!


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# by omotenashicuisine | 2015-03-02 23:53 | JAPANブランドプロデュース

パリ8区、マドレーヌ寺院からコンコルド広場に続くロワイヤル通り

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ブランドショップが両脇に連なり、重厚感ある素晴らしい景観に恵まれたクリストフルブティック2階サロンにて

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1月23〜27日に開催された展覧会 MEET MY PROJECTに参加しました!

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パリやミラノを中心にデザイナーの創作支援に取り組むMeet My Projectの集客力と

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クリストフルのプレミアムなお客様のご来場に期待が高まります。

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念入りにディスプレイ品を磨き

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お客様を迎える準備完了!

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オープニングパーティを皮切りに250名を超える方にお越しいただき

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ARITA PORCELAIN LABを世界中から駆けつけたジャーナリストや編集者、バイヤーにご紹介することができました

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「花瓶と重箱に注目が集まり、賞賛を受けました」

「美しい!ハンドメイドならではのヌクモリとコダワリを感じるわ」

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「この醤油差し、ワサビ入れと小皿でSUSHIをゴージャスに演出したいね」

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MORE THAN PROJECT担当の経済産業省吉田さんとロフトワーク秋元さんもご来場!ありがとうございます(^ ^)

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Discover Japanさんに取材いただきました。3月6日発売4月号に掲載されるそうです!

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会場には他にも日本からモダンなデザイン性と職人技が光る作品が多数出展

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地元フランスはもとよりデンマーク、オーストリア、オランダ、ポルトガル、トルコ、レバノン、アメリカ、中国、韓国と世界中から集結した作品と

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その作り手と愛好家が交流できる場を提供してくれたMEET MY PROJECTに感謝

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そして、クリストフルの皆様に感謝!ARITA PORCELAIN LABと素敵なコラボが実現することを願いつつ

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「クリストフルの豪華なテーブルセッティングに馴染むARITAPORCELAIN LABの銘々皿」

本事業もついに残り1ヶ月となってしまいました…

思えば事業スタートとともに昨夏パリを訪れて以来、

有田焼の魅力に互いに引き寄せられるように人々と出会い、

自分の目でも確かめつつ貴重なご意見に耳を澄まし、

そうした現地での交流を通じて人々の反応を肌で感じながら、

事業主の有田製窯松本社長と描いた計画の実行に励んできました。

「世界中の人に有田焼の良さを知ってもらいたい」という松本社長の思いと、

日本が誇る有田焼をヨーロッパで再び花開かせたい、という私の思いが合致し、

ARITA PORCELAIN LABを世界的なラグジュアリーブランドにするプロジェクトは2015年セカンドステージへ!

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私達 MORE THAN(「もっと、もっと」)頑張りますので、今後とも宜しくお願い致します!


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# by omotenashicuisine | 2015-02-02 23:45 | JAPANブランドプロデュース

Bonne Année 2015!明けましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今月は新年の抱負も兼ねて、私の有田焼に対する熱い思いをお伝えしたいと思います!

佐賀県を代表する地場産業である有田焼は、2016年に創業400年という記念すべき年を迎えます。


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この創業400年を機に、佐賀県は海外展開をはじめ新たな市場開拓、産業基盤の整備、情報発信に取り組み、次の100年に向けた有田焼の発展を目指しています。

私がフランスで有田焼を紹介すると「400年も歴史があるって素晴らしいわね」「有田ってどこにあるの?」「行ってみたいわ」といった反応をよくいただきます。


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日本人でも有田焼や有田のことをよく知らない方も多いかと思いますので、軽くご紹介いたします。

1616年に日本で初めて磁器を作る石が佐賀県有田の地で発見され、有田焼が誕生しました。

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400年かけてひとつの山を焼き物に変えた」と言われる泉山磁石場>

現在では熊本県天草産の陶石を用いることが多くなっていますが、他の土を配合せずに単独の陶石だけで磁器が造れるのは、世界的に泉山陶石と天草陶石のみだと言われています。

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有田焼は、佐賀県有田町を中心とした地域で作られる陶磁器の総称で、透き通るような白磁の美しさと、繊細で華やかな絵付が特徴です。

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薄く軽く、ひんやり感のあるガラスのような滑らかさと硬質さが魅力で、耐久性が強く吸収性がないので食器としての使用に最適です。

1650年代からはオランダの東インド会社を通じてヨーロッパの王侯貴族に有田焼が輸出されはじめます。

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その輸出された有田焼は今でも世界中の美術館や博物館で貴重なものとして所蔵されています。

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ヨーロッパに渡った有田焼は、有田に隣接する伊万里港から船積みされたことに由来する「IMARI」と呼ばれ、豪華な金襴手の品々は当時、純金と同じ価値で取引されていました。

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私は佐賀県や有田焼に縁もゆかりもないのですが、12年間滞在したフランスを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、IMARIに目を留めては誇りに思いながら育ちました。

日本で初の赤絵付けの技法を開発し、ヨーロッパの窯業地へ影響を与えた「柿右衛門」

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将軍家への献上品として厳しい監視下のもと、最高の技術を結集して焼かれた「鍋島」

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そして、濃い染付と赤や金の絵の具を贅沢に使った「古伊万里」を得意とする弥左ヱ門窯との出会い

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1804年に創業し、初代松本弥左ヱ門から七代に渡って伝統的な技法を脈々と受け継いできました。

現在40名の熟練職人がいる有田最大規模の窯元です。

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門外不出の技術を活かし、新しく開発した技法を用いて、熟練の職人が一つ一つ丁寧に手作業で仕上げています。

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上質で深みのある色使いは、数え切れないほどの試作を繰り返し、進化した釉薬・技法により成功したものです。

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210年間の歴史を歩んでこられたのは、伝統の継承とともに、革新に挑み続けてきたからです。

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次世代に繋がる新しい有田焼の様式を世界中に広げるため、七代目弥左ヱ門は現代のライフスタイルにあわせてモダンブランド ARITA PORCELAIN LAB を誕生させました。

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私はそのARITA PORCELAIN LABを、ラグジュアリートレンドの発信地パリから世界へ羽ばたかせたいと思います!

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Salon Idées Japon(サロン・イデ・ジャポン)で開催されたLaure Kiéさんによる料理教室で「キュイジーヌ・ジャポネを日本の器で頂くと雰囲気がでてより美味しく感じるわ!」と参加者にお楽しみいただきました。

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本事業も早いもので残り2ヶ月。このまま全力で頑張ります!


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# by omotenashicuisine | 2015-01-01 23:02 | JAPANブランドプロデュース